生産技術の進歩

時代の流れに伴って、今、あらゆる分野で技術の進歩は革新的に早くなっています。発明に近いレベルのものが増えているわけではないということです。現在の技術の進歩というものは第一人者が開発したものをすぐさま模倣してしまいます。また、新たなコンセプトの商品であってもすぐに研究開発を行い、模倣し、コモデティ化が進み、スピードが速いと言うポイントがあると思います。

各企業も、商品化がスピーディに進むことを理解しているため、自社のブラックボックスをきちんと成立させたのちに商品開発を行います。その商品に関しては特許、権利関係を前もって申請しておくことで、コモデティ化が進行する段階になっても、何らかの収入、メリットがでるように対策をとるようになっています。こうした考え方は日本では少し遅れがちでしたが、今では知財に関した部門のエキスパートを雇うことや、特許件数、特許の報酬という考え方も、きちんとするようになってきているのは好ましいことです。

こういった開発における技術の進展が早くなることによる実業への対応は、実際の会社の現場でも進展しつつあります。

しかし、中でも進歩していないのが製造技術に当たる部分です。日本はもともと製造業が中心でしたが最近ではものづくりにおける日本のアドバンテージはあまり聞かれなくなってしまいました。

一時期はロボットの製造技術への導入などで他国の優位さを保つという考え方も出ていましたが、今はなかなかその威力は発揮できてないといえます。

これからの技術の進歩に関して、開発面はもちろんのこと、とりわけ日本においては基本となる製造業、ものづくりの生産技術の進歩も他国に先駆けることにより、よりよい商品づくりをするだけではなく、この技術を開発と同じように、海外の他社へ販売できるというくらいの意気込みで臨むべきです。日本人の遺伝子は何といってもものづくりなどが基本であり、これからも優位性などを保つことができる有望な分野だと考えられます。

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